車検の点検・整備項目と内容

車検の点検・整備項目と内容

車検で点検・検査している項目や内容を知っていますか? 法律で決められているから2年に1回必ず車検をしているけれど、実はどんなことをしているか知らない・・・という方は実際に多いのではないでしょうか。 このページではそもそも車検ってなんのためにするの?ということから点検・検査項目について詳しく説明しています。ぜひご確認ください。

1)車検について

車検は「自動車検査登録制度」を略した言葉。安全に使用できるクルマかどうかを検査する制度のことです。 車検は、一定期間ごとに更新をする必要があります。 自家用車であれば、新車を手に入れてから3年目、5年目、7年目、9年目…。つまり、初回のみ3年、その後は2年ごとに更新しなければなりません。 車検は検査した時点で保安基準に適合しているかどうかの検査なので、次回の車検までの安全性を保証するものではありません。可能性として、車検後に不具合が起ることもあり得るので、車検のコバックでは車検の際に安全にお車に乗るための点検・整備も行うことをオススメしています。 また、車種や用途によって定期点検整備を行うべき時期、点検項目数は異なります。

対象自動車 定期点検の時期 点検項目数
マイカー
(自家用乗用車、軽自動車)
2年ごと 56項目
中小型トラック(自家用)
レンタカー(乗用車)
12ヶ月ごと 82項目
バス、トラック、タクシー(事業用)
大型トラック(自家用)
レンタカー(乗用車以外)
12ヶ月ごと 96項目
被牽引自動車 12ヶ月ごと 33項目
二輪自動車 2年ごと 51項目

2)車検の点検項目と内容

現在「自動車点検基準」で定められている点検項目は56項目です。

  点検項目 点検内容
かじとり装置 ハンドル ・操作具合
ハギヤ・ボックス ・取付けの緩み
ハッド及びアーム類 ・緩み、がた及び損傷
・ボール・ジョイントのダストブーツの亀裂及び損傷
かじとり車輪 ・ホイール・アライメント
パワーステアリング装置 ・ベルトの緩み及び損傷
・油漏れ及び油量
・取付けの緩み
制動装置 ブレーキ・ペタル ・遊び及び踏み込んだときの床板とのすき間
・ブレーキのきき具合
駐車ブレーキ・レバー ・引きしろ
・ブレーキのきき具合
ホース及びパイプ ・漏れ、損傷及び取付状態
マスタ・シリンダ、ホイール・シリンダ及びディスク・キャリパ ・液漏れ
・機能、摩耗及び損傷
ブレーキ・ドラム及びブレーキ・シュー ・ドラムとライニングとのすきま
・シューの摺動部及びライニングの摩耗
・ドラムの摩耗及び損傷
ブレーキ・ディスク及びパッド ・ディスクとパッドとのすき間
・パッドの摩耗
・ディスクの摩耗及び損傷
走行装置 ホィール ・タイヤの状態
・ホィールナット及びホィールボルトの緩み
・フロント・ホィール・ベアリングのがた
・リヤ・ホィール・ベアリングのがた
緩衝装置 取付部及び連結部 ・緩み、がた及び損傷
ショック・アブソーバ ・油漏れ及び損傷
動力伝達装置 クラッチ ・ペダルの遊び及び切れたときの床板とのすき間
トランスミッション及びトランスファ ・油漏れ及び油量
プロペラシャフト及びドライブシャフト ・連結部の緩み
・自在継手部のダスト・ブーツの亀裂及び損傷
デファレンシャル ・油漏れ及び油量
電気装置 点火装置 ・プラグの状態
・点火時期
・ディストリビューターのキャップの状態
バッテリー ・ターミナル部の接続状態
電気配線 ・接続部の緩み及び損傷
原動機 本体 ・排気の状態
・エアクリーナ・エレメントの状態
潤滑装置 ・油漏れ
燃料装置 ・燃料漏れ
冷却装置 ・ファンベルトの緩み及び損傷
・水漏れ
ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止装置 ブローバイ・ガス還元装置 ・メータリング・バルブの状態
・配管の損傷
燃料蒸発ガス排出抑止装置 ・配管等の損傷
・チャコール・キャニスタの詰まり及び損傷
・チェック・バルブの機能
一酸化炭素等発散防止装置 ・触媒反応方式等排出ガス減少装置の取付けの緩み及び損傷
・二次空気供給装置の機能
・排気ガス再循環装置の機能
・減速時排気ガス減少装置の機能
・配管の損傷及び取付状態
熱害防止装置 ・遮熱板の取付けの緩み及び損傷
エキゾースト・パイプ及びマフラー ・取付けの緩み及び損傷
・マフラの機能
車枠及び車体 ・緩み及び損傷